世に溢れる様々な作品について、考えたり研究したりして感想等を書く、記者多人数制ブログです。

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物語に出会えた奇跡
〆サップ

最近小説を読み漁ってます。
何でかと言えば…心の傷を忘れるために(マジ
ここ1週間のお金の使い道が6割図書費、3割美容院、1割食費
ってな感じ。
食ってるものと言えば「大きなメンチカツ」とデイリーの「丸揚げ」暗いなもの。
実に不健康な生活送ってますわ。

「四日間の奇跡」という作品をご存知だろうか?
「このミステリーがすごい!!」の初代金賞を受賞した作品なのだが、
はっきり言ってすごかった。

「奇跡」が始まるまで、それまでは波の穏やかな話なのだが
飽きずになぜか読みこんでしまう、
それは登場人物、心情、風景に至るまでの細かな描写、
そして一つ一つの言葉の重さがあると感じる。
物語の終盤でこんな台詞がある、
「私胸張っていえる、お父さん、お母さん産んでくれてありがとうって」
ありきたりな台詞と思われるだろう、
でも違うんだ、
この作品を読んでいく中で出てくるこの言葉には違った重みがあるんだ…。
初めてだった、小説を読んでて本気で号泣しかけたのは。
学校のトイレに駆け込んで自分を落ち着かせたことは。
それほどにいい作品だと思えた。
俺はこの作品に出会えた「奇跡」に感謝したい…。

水際に萌ゆるたんぽぽっ子
〆ほっと


その日の記事のタイトルが上手く決まらないと書くのを止めちゃうほっとです。

今日も飽くなきネタの追及をせんとばかりに、だが、いつも通りの金曜のスケジュールをこなし、今ごろになって明日が休みである事を理由にPCにかじりついているのである。


今日仕入れた一番でかいネタは、久々に日記のタイトルに合っているネタ。

本当は本の名前を記事タイにしたほうがいいと思ったが、せっかく思いついたタイトルがもったいないのでそのまま投稿してみたw




ふと気になり、俺の部屋に妹によって放置されていたとある本をよみ始めたのが始まり。


アマゾンの憂鬱




     ↑
     これ。




気になったら広告料を我がブログ記者たちに恵んでくださいw

(笑)

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↓ネタバレ有り















ストーリーをかなり大雑把に乱暴に要約すると、


"もし世界がこうだったら""もしかしたら世界はこうなのかもしれない"というSFティックな妄想を文章にトランスレーションした1冊。

とも言えるし。

多種の超常現象が日常と融合して進行していく、日常系SF小説。
そして、お決まりの恋愛オチ。

とも言える。



SF要素は、

IT超進化系要素
時空超越少女
亜空間具現化要素

の3つ。


それらSF要素を用いて、憂鬱な真情が現実世界に具現化されようとするのを観測する者、具現化を阻止しようとする者、その技術を解明しようとする者、その憂鬱具現化原因の張本人、憂鬱を揺さぶってる主人公の展開するストーリーだ。

ただし、日常展開はただの学園コメディー。



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しかし、というかやはりというべきか。キャラ設定が、なにかやはりotakuチック。あはっ。

もうちょっと現代社会に実現するようなキャラ設定の方が好きなんですよね。
とくに、"強烈SF要素系"の"日常系SFラブストーリー"には。


また、要素(話の種)が多すぎて、全体的に内容が薄っぺらな感じがするのは否めない。ストーリー自体を長くするか、的を絞ってストーリを展開してもらいたかった。

また、エピローグはいらない気がする。その方がスカッと後味良く終わったのに…。





と、批判することもいくつかありますが、


実際はこの物語にはとても引き込まれた。



"憂鬱"という心理現象に伴う行動と、その取りまく社会環境への調和という必然性。

とでも言えばいいのだろうか。そんな若き葛藤がおもしろかった。



一言で言えば、とても刺激的な1冊「涼宮ハルヒの憂鬱」でした。





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無限にどこにでも現存するような事象にだって、その我が知ることと異なる事象は世に無限に存在する。そしてそれを見つけること是すなわち"飽くなきネタの追求"

そして、それこそが生の意味ではなかろうか。





そんな知的好奇心とともに活性化する生活環境にオンタイムしてエンジョイしているが、



水文学の授業の第1回レポのバックアップを取り忘れてちょっぴり切ない気持ちのほっとでした。




  買え。買わないと死刑だから。

伝説の熊犬
〆サップ

最近、新たなるマンガにはまっておりますサップです。
そのマンガとは……「銀牙~流れ星・銀~」(以下・銀牙)、「銀牙伝説WEED」(以下・ウィード)という作品。
ご存知の方はいるだろうか?
読んでる自分で思うのも変だが俺らの世代では知ってる人は少ないのではないかと思う。
そもそも銀牙という作品はジャンプ黄金期(北斗の拳、キン肉マンなど)に連載されたもので、
犬がしゃべり熊に立ち向かっていく、という斬新なコンセプトの元に描かれている。
その続編がウィードである。
(作者の高橋よしひろ氏はマンガ界でも相当の犬好きとのこと・高橋コラムより)

「銀牙~流れ星・銀~」
【あらすじ】
東北をまたがる奥羽山脈の一角、双子峠に赤カブトという巨大な熊が人を襲っていた、
猟師ですら太刀打ちすることが難しく犠牲者は確実に増え続けていた。
そんな中、スキーロッジを営む大輔の家で名熊犬リキの血を引く4匹の子犬が誕生し、
そのうちの一匹は虎毛の熊犬であった、今ここに銀が誕生したのである。
行方不明のスキー客を探してほしいとの要望を受け大輔の父、片目に傷がある猟師又兵衛らはリキとその部下犬をつれ、赤カブトの首を取るべく山中へと入っていく……。
が、赤カブトの巧妙な作戦により又兵衛は足に重症を負い、
助けに来た大輔、大輔の胸の中にいる銀の眼の前でリキは赤カブトとの死闘の末破れ、谷底に落ちていってしまう……。
今ここに、銀と赤カブトの宿命の対決が始まる。

銀牙は2部構成になってます。
「赤カブト死闘編」、「伝説の八犬士編」の2つ。
絆、友情、勇気…、そういったものがたくさん詰まっていて個人的に見ていて本当に面白いし、
お気に入りの犬が死ぬときにはもう……。

「銀牙伝説WEED」
【あらすじ】
アルプス山脈のほとりに母と子がいた、
しかし母は重い病にかかっており子は母のために必死に食料を得ようとする。
そんな狩の中、子供はGBというセッター犬に出会う。
母の元へGBを連れて行くと「この坊やは奥羽の総大将の子、坊やを頼みます……」という言葉を残し、
母・桜は逝く、GBは困惑するが、名前のない子犬に
「坊やといわれるから甘えるんだな、そうだな…今日からお前の名前はウィード(GBの故郷では「雑草」の意)だ!!」
今ここに巨熊赤カブトを倒した伝説の熊犬・銀の子、ウィードが誕生した!!
銀は母に言われたとおりに父の待つ双子峠に向かうことを決心するが……。

こいつは序盤からすごいですよ、
ウィードはアホみたいに強いですw
読み進むと「ま、まてぇ~!!」と思うことがたくさんありますが
そこはストーリーに呑まれて何にもいえなくなってます、はい。
前作・銀から多くの猛者たちも引き続き登場しますが、悲しい別れもあって
自分は何度も涙で枕をぬらしました(マテ
興味をもたれた方はぜひ読んでほしいでつな。

 

コールドゲーム
〆サップ

「きみの大切なものを奪いに行くよ」
そんな帯に引かれて買った「コールドゲーム」、
実際に読んでみると500ページ近くあったのですが
一気にさらっと読めましたw

この本のテーマは「いじめ」です。
中学時代にいじめられてたヒロヨシがいじめていたクラスメートへの復讐を始めた……、
ヒロヨシの復讐の度合いは人によって違う、
元クラスメートの光也らは「北中防衛隊」を組織、ヒロヨシの復讐に対抗しようとするが……。
いじめ、それは今もある学校の問題ですね。
程度はさまざまでしょうが自分はこの本のいじめの内容に結構な衝撃を受けました、
そこを考えながら読んでいくと復讐に至る経緯、
程度まで考えて行動に移してるヒロヨシという人物は相当な知能犯……かと
思わせますが、そこはそこで徐々に真実が明かされていきます、
関わっていないと思う者も標的にされる、
それはなぜか?
加害者にしてみれば気付きながら見てみぬフリをしたものにも復讐をする、
そんな人間の当たり前の心理が描かれてます。
文章も硬くなくて、一人一人の設定がきっちりしてるせいか
すらすら読めますw
今日も新たに文庫を買ってきましたがしばらくしたら
きっとまた手にとってしまう、そんな感覚を覚えますw



レビュー:きみにしか聞こえない~CALLING YOU~
〆ユチヨ

私にはケイタイがない。友達が、いないから。でも本当は憧れてる。いつも友達とつながっている、幸福なクラスメイトたちに。「私はひとりぼっちなんだ」と確信する冬の日、とりとめなく空想をめぐらせていた、その時。美しい音が私の心に流れだした。それは世界のどこかで、私と同じさみしさを抱える少年からのSOSだった…。(「Calling You」)誰にもある一瞬の切実な想いを鮮やかに切りとる"切なさの達人"乙一。表題作のほか、2編を収録した珠玉の短編集。(「BOOK」データベースより)

最近テスト期間なもので、勉強とかゲームとかゲームとかゲームとかで忙しくてブログが滞ってました。すいませんです。
本当はこれ以外にも3冊ほど読み終えたんですけど、短編集の方が評価もしやすいと思ってこれをあげました。追々他のも書きます。
この本は乙一と言う方が作者なんですが自分は全然知らない人でした。いつものように本屋を徘徊して偶然見つけた本です。本来こういったタイトル的にもカバー的にもセンチメンタルな本は買わないんですが、こないだほっとがウチに来た時に「ユチヨ君の買う本は殺人とか犯罪とかネガティブな発想の作品ばかりだね」と言われてしまい「あらそうかしら?」なんて思ってたら去年買った本はすべて人が殺されてしまう話だったので少々自分にも甘酸っぱい思想を与えてやらねば、なんて甘っちょろい考えを抱いてしまったワケです。

さて、短編集なので簡単に区切って紹介します。
「Calling You」
友達のいない高校生の少女リョウは想像の中で携帯電話を使うことが日々の楽しみだった。しかしある日、脳内の携帯電話に一人の青年から電話がかかってくる。と言うお話。友達のいない高校生と携帯電話って組み合わせは結構多く使われてると思ったけど想像上の携帯電話に電話がかかってくるってのは奇抜だな、と思いましたね。一発目から作者の作風を匂わせます。
この想像の携帯電話によって交流を深めていく姿は、2、3ページですがゆったりと時間を感じさせる雰囲気があってとても好きです。思えば「世界の中心で愛を叫ぶ」で主人公たち2人が付き合い始めるとこも似たような気持ちで読んだ気がします。甘酸っぱい青春ってヤツですか、恥かしいですなw

「傷-KIZ/KIDS-」
喧嘩で友達を殴ってしまったことから障害者の集められた特別学級に編入することになった小学生の少年が、他人の傷を自分に移すことのできる少年に出会う話。
2人は親友となり、傷つき困っている人を見ると特殊な力で傷を取り込み救っていきます。重要なのは傷を“取り込んでいる”こと、治してるワケじゃないんです。相手が骨折していれば自分も骨折するし深い傷痕ならそれも残る、こうして日に日に自分を傷付けながら他人を救っていく少年の自己犠牲の描写は強く胸を打ちます。非常に苦手な分野です。純粋な少年は時に感謝され時に騙され体中に傷を作っては人を救えたことに嬉々していく、そして全身を埋め尽くす傷、やがて限界を超えた少年は……。

「華歌」
病院に入院中の青年はあまり同室の患者たちと関わりを持つことなく療養していたが、ある日散歩中に歌を歌う一輪の花を見つける。その花を病室に持ち帰る青年。花の歌に心癒され活気づく患者たち、そして段々と明らかになる歌う花の正体とは──。
この話は正直よく分かんなかったです。結末が突飛と言うか漠然と言うか、メッセージ性が無しとも言えないけど、花の正体が明かされたときも思わず首を傾げてしまいました。歌う花、と言うファンタジー要素がどうもウチと馴染まなかったみたいです。ファンタジーそのものは平気なんですが、名探偵コナンの如くすごい勢いで物事が解決されてしまって気持ちが追いつかない感じ。コナンなんて事件発生から解決まで賞味20分ですから比べるのも如何と思ったんですが、まぁそのくらい早いんです。

この乙一氏は馴れ初めや人間関係の形成を描くことに対してあまり価値観を持たないのか、キャラクターが過ごす日々、みたいなものを極端に端折って書かれてます。素人の自分だと「ここでもう一つくらい出来事を加えた方が盛り上がらないかしら?」なんて思っちゃうんですが、まぁ短編小説ってのはこういうものかもしれないですね。物語と人物の設定→人物同士の出来事→結末って感じで話がサクサク進みます。結果、紹介すると設定以外の話がネタバレになってしまうと言う紹介泣かせな本です。それでいて一話ごとに「何だかイイなぁ」と思わせるのは作者の手腕でしょうね、ちょっとイイ話をパッと読みたいって人にオススメです。
日々の生活にもしこんなコトが起きたら、みたいな例え話とでも言いましょうか、メッセージ性云々より出来事自体に趣をおいた作品が多いです。
それとあとがきが面白いですね。乙一氏自体はもう10冊近く本を出してるみたいで、最初に手に取ったこの本のあとがきもかなり味があったので興味がある人はあとがきでも読んで下さい。

レビュー:クビツリハイスクール~戯言遣いの弟子~
〆ユチヨ

「紫木一姫(ゆかりきいちひめ)って生徒を学園から救い出すのが、今回のあたしのお仕事」
「救い出すって……まるで学園がその娘を拘禁してるみたいな言い方ですね」
人類最強の請負人、哀川潤から舞い込んだ奇妙な依頼に従って私立澄百合(すみゆり)学園、またの名を《首吊高校(クビツリハイスクール)》に潜入した「ぼく」こと“戯言遣い・いーちゃん”は恐るべき殺戮の嵐に巻き込まれる――。
新青春エンタの真打ち、〈戯言シリーズ〉。維新を読まずに何を読む! (出版社の紹介文より)
クビツリ
はい、戯言シリーズの第3弾クビツリハイスクールを読みました。
何かこの本、ウチの大学以外ではあまり大きく取り上げられてないみたいで探すのが大変なんですが……。まぁ愚痴ってもしょうがない。
2巻に当たるクビシメロマンチストが見つからなかったんで堪えられず本巻を買ってしまいました。

肝心の内容ですが、今回はアクション味の強い作品になってました。前回のレビューを読んでない人のために説明すると推理小説です、殺人事件の。でもこの作品は推理を楽しむよりその過程の会話や人間関係に注目した方が面白いと思われます。作者もアトガキで「今回の作品には何のテーマもない。ただの戯言遣いと事件の一片を描いただけである」と言ってます。逆にこの一言でレビューが少し難しくなってしまいました。テーマやメッセージ性を作者側に否定されては「こんな作品です」って言えないじゃないですか。
そこでこの話はひたすら傍観するのが正しいのかと言うとそうもいきません。自分でも最初は偶然かと思ったんですが、この作品で人が死んでしまうとウチはとても残念な気持ちになります。小説を読み進めるとどうしても登場人物の情景を考えてしまうものなんですが、ちょうどキャラクターに愛着が湧いてきて「この人には生きていてもらいたいなぁ」と思った矢先にそのキャラが死んでしまうんです。それこそ一人一人の人物が印象的かつ魅力的だからなのでしょう。作者の思うツボなのかどうか分かりませんが、だから人が死んでしまうたびに自分のボルテージが下がってきます。「この人には死なないで欲しい……あぁ死んでしまった」「この人こそは……ダメか……」この繰り返し。今回のクビツリハイスクールでは唯一男性キャラの主人公“いーちゃん”とハイスクールの女子生徒の間に淡い恋愛要素があるのですが、それすら作者に文字通りズタズタに引き裂かれてしまいました。作者の中では多分それぞれの人物の位置付けがとえもハッキリしたものなのだと思います。恋愛要素も人が死んでしまうこともすべて計算し尽くされたように自分の気持ちが揺さぶられるのが分かります。大袈裟ですが。
そして本を読み終えても完結しない物語。どこか不完全で半端な結末すらどうやら作者の技らしく、飲み込まれやすいウチは2、3日のペースで続編を買っちゃってます。悔しいなぁ。

さて、ウチに言える限りこのシリーズの特徴は何と言っても“精神論”と言うか“無為哲学”と言うか、「無駄を考える」「己の哲学を諭す」「物事をすべて傍観する」部分でしょうか。分かりやすく言うなら言い訳とか自己批評とか、誰にでもある戯言をさも世界の決定的事象のようにしてしまうのです。例えばブログでウチが本を紹介しても作者や読者に与える影響は限りなく0に近く微々たるものですが、そこにウチのブログが“存在”している以上「存在する」は「存在しない」の対義語なのでそこには必ず何らかの影響を与えられるのです。仮にも今このブログを読んでいるあなたには影響を与えている。分かりますか?
すぐに「それがどうした」と思った人にはこの戯言シリーズは向かないかもしれません。逆に読んでから脳の思考力を一瞬でも今言った意味に当てた人は楽しめるかもしれない。そんな本です。

―――――
そう言えばアソシエイトに登録したみたいです。便乗してCM。

レビュー:クビキリサイクル~青色サヴァンと戯言遣い~
〆ユチヨ

絶海の孤島に隠れ棲む財閥令嬢が“科学・絵画・料理・占術・工学”、5人の「天才」女性を招待した瞬間、“孤島×密室×首なし死体”の連鎖がスタートする!
工学の天才美少女、「青色サヴァン」こと玖渚友(くなぎさとも)(♀)とその冴えない友人、「戯言遣い(ざれごとづかい)」」いーちゃん(♂)は、「天才」の凶行を“証明終了(QED)”できるのか?
新青春エンタの傑作、ここに誕生!第23回メフィスト賞受賞作。
理不尽な《首斬り》の横行する馘首(リストラ)時代。絶海の孤島に集められた世界的VIPの天才レディ×5と、お供達(フレンズ)。貴婦人の《首斬り》殺人が連続する。そのサイクルは?オーソドックスな本格ミステリのようで、様式美(パターン)を信仰して疑わない作家ロボットにはゼッタイ創れない物語。とっくに新時代は始まっている、と、今更ながら確信。新世紀のイメージ維新志士が、メフィスト賞から最前線に出陣。いーちゃん、いいじゃん。西尾氏、イチ押し。(出版社の紹介文より)
クビキリサイクル
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4061822330/tnt-22/ref%3Dnosim/249-9755856-1772311

はい、戯言シリーズ第一弾のクビキリサイクルを読みました。
大学のイチオシ書籍コーナーに置いてあったんですが日に日に冊数が減っていき、ついには店頭からなくなってしまいレジ注文、再入荷前の最後の一冊を手に入れました。
てかウチの大学にはイチオシで置いてあったけど他の本屋ではチラリとも見かけません。続きが読みたいけど冬休みなんで大学の本屋やってなくて困ってます。
本当は宮部みゆき氏の「模倣犯」を買おうと思ってたんだけど、「もう映画で見たしなぁ」と考えてしまって未見の新人(既に10冊以上本を出してる人だけど)を選びました。
内容は推理小説に近い。このブログ冒頭の紹介文通り殺人事件を推理してく話です。
「戯言シリーズ」と言うだけにキャラクターたちの会話や思想が真理めいてたり意味不明だったりめちゃくちゃ。キャラクターが一人一人個性的で「こんな感じの人かしら」って考えるのが楽しい。挿絵が一枚もないけど、それは逆にどのシーンも自分のイメージで動かせると言うこと。小説の魅力はそこですよね。天才が集まっているだけあってキャラクターたちはかなりキレた発言で行動しますが、発言のあちらこちらに現実の科学理論や法則が頻繁に出てきて世界の矛盾とか人間の真理みたいなものを説きまくります。この辺が作者の技なのかな。
他の小説と少し違うかな、と思ったのはシリーズのタイトルに相応しく語り部である「いーちゃん」こと「ぼく」が戯言ばかり言うこと。
「一体彼女は何のために僕の所に来たのだろう……まぁその理由を考えたとこでキリがないし、僕にはあまり興味が無い、興味もないから関係無いか」
ある意味三段活用より始末が悪いですね。いーちゃんは作中で常にこうした怠けの部分が色濃く描かれており、社会というか世界というか「それっぽい御託を並べてもほとんどが自分の言い訳」みたいなものをひたすら並べて会話をするいーちゃんに少なからず共感するシーンが多々ありました。さらにこのいーちゃんが「過去も未来もすべてが見える」という天才の女性と会話するシーンが何度かあるんですが、その女性はかなりいーちゃんに敵対心を向けていてその理由が「あんたは一番自分をまともだと思ってるけど頑張りも諦めもしないどっちつかずで半端な気持ちで、こうなりたいとかどんな人みたいになりたいとかも考えずのうのうと生きてきたでしょう?そういう汚いあんたの考えが何よりも嫌いなの」って感じなんですが、この人の話を聞いているとこっち(ウチ)の弱い部分をどんどんとえぐられているような気分になり作中のいーちゃん同様かなりモチベーションが下がります。いやホントに。
だからこのいーちゃんはある意味今の人間の弱い部分の代表なのかもしれません。そういうテーマやメッセージ性は多分ないと思うけど。

伏線みたいな感じで明かされない謎がいくつかあって早く続きを読みたいんですが先述の通り本屋が休みで買えません。近くの本屋にもないし、通販で買おうに今からじゃ年越してからだろうし。……ミスった。
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